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IPヘッダ形式†
- バージョン:4で固定
- ヘッダ長:IPのヘッダ長20バイトを4で割った値=5で固定
- TOS(またはDSCP+ECN)
- TOS=Type Of Service 優先順位
- DSCP,ECNについては下方の説明を参照
- データ長=IPパケット長:RFC791ではすべてのホストは最低でも576バイト以上のIPパケットを受信するように規定している。
- 576=ヘッダ64byte+データ512byteを想定
- 識別番号
- 転送途中でIPパケットの分割(フラグメント)が起きてもIdentificationは変更されない(フラグメントオフセットが異なる)
- フラグ(3bit)
- MF(More Fragment)bitをオンにすると分割後のパケットであることを示す。最後のパケットだけ0
- DF(Don't Fragment)bitをオンにするとIPパケットの分割を禁止する。その場合に分割が必要になるような大きさのデータを送ろうとするとルータがICMPエラーメッセージ(タイプ3:宛先到達不可)を返す
- DFbitがオフならMTU以下かつ8の整数倍になるサイズで分割を行う
- フラグメントオフセット(13bit)
- 分割したパケットの最初のデータ位置
- 8byteを1単位として表現する。バイト数÷8。13bitで16bit分の長さを表現しなくてはならないため、足りない3bit分=8で表現する
- プロトコル番号(上位のプロトコロルを示す)
- 1:ICMP
- 2:IGMP
- 4:IPinIP
- 6:TCP
- 17:UDP
- 41:IPv6
- 50:ESP
- 51:AH
- 88:EIGRP
- 89:OSPF
DSCP†
- TOSの8bitのうち左6bitがDSCP, 右2bitがECN(下方を参照)
- Differentiated Services Code Point
- QoSのDiffServiceで使用する
- 大きな値ほど優先度が高い
- 上位3bitで優先度、下位3bitで破棄レベルを表す
- EF(Expediated Forwarding)
- 優先度 101(5)
- 破棄レベル 110(6:高)
- AF(Assured Forwarding)
- 優先度 001,010,011,100(1,2,3,4)
- 破棄レベル 010(2:低),100(4:中),110(6:高)
- DSCPの値を使用して処理を決めることをPHB(Per Hop Behavior)と呼ぶ
- RFC2474
- DSCP部分6bitのうち左3bitをIP Precedenceとして使うこともある。
- IP Precedence の場合下位3bitは class selectorとして 破棄レベル0とする
ECN†
- ECN=Explicit Congestion Notification 明示的輻輳通知
- TCPヘッダのCWR, ECEフラグと連動して輻輳制御に使われる
- ECT(ECN-Capable Transport)
- 上位層がECNに対応したプロトコルであることを示す
- CE(Congestion Experienced)
- 輻輳中であることを途中のルータが送信元に知らせるために付与する
MTU†
- Maximum Transmission Unit
- MTU とは、通信回線、いわゆるリンクごとに転送可能な最大データ長
- 一回のデータ転送にて送信可能なIPデータグラムの最大値
- パスMTU発見(Path MTU Discovery) RFC1191。送信元のホストで経路MTUの大きさに分割してから送信する方法。ルータがICMPエラーとともにMTUを返す。
WKP (Well known port)†
既存の普及したプロトコル、例えばFTP,SMTP,POP3,TELNET,HTTP,NetBIOSなどで使われているポート
ARP†
- ARPは、MACアドレスをあて先のIPアドレスから求めるためのプロトコル
- Address Resolution Protocol
- IPアドレス→MACアドレスの対応付け
- ARPリクエスト
- データリンクレベルでのブロードキャスト(FF-FF-FF-FF-FF-FF)を行う
- ARPリプライ
- ARPキャッシュに保存され "arp -a"コマンドで確認できる
- 参考:ARPについて勉強した 2013.8.16
GARP†
- Gratuitous ARP=余計なARP
- 自分自身のIPアドレスに対するARPリクエスト
- 目的
- IPアドレスの重複検出(自分のIPアドレス(自分が使おうとしているIPアドレス)に対してブロードキャストでARPリクエストを出し、返事が来たらそのIPアドレスはすでに使われているということ)
- 相手のARPキャッシュの更新→VRRPなどで冗長化しているときの切り替えに使う
- ※IPv6ではNDP(Neighbor Discovery Protocol)の近隣要請メッセージをマルチキャストして重複検査を行う
RARP†
- Reverse ARP
- 指定したMACアドレスの機器IPアドレスを検索する
- 電源オフにするとIPアドレス保持できない機器に対してIPアドレスを割り振るときに使われる
- RARPサーバが必要
ICMP†