開発に役立つデータ

球面三角法による距離計算

世界測地系と日本測地系

地球上の特定の点の座標(経度、緯度)はその測地系(座標系)によって異なる
日本測地系では日本の??天文台を基準にして各地の座標を求める。
世界測地系にはITRF座標系とWGS-84系があり(国土地理院のHPには世界測地系=
ITRF座標系と記載しているのでWGS-84系は世界測地系ではない可能性大)
地球の重心(中心)を基に各地の座標を求める。(回転軸も重要)
日本測地系と世界測地系は実際に関東近辺で450m程度の差がある。

また地球上の座標を決定する要因として地球をどのような楕円体として考えるかも重要である。
日本測地系ではベッセル楕円体を、ITRF座標系ではGRS80楕円体、WGS-84座標系では
WGS-84楕円体をそれぞれ採用している。
(ベッセル球は長半径=6377397.155m、短半径=6356078.96325m)
日本測地系→世界測地系やその逆の変換は計算によって行うことが可能である。
座標変換ツールは国土地理院の以下のページより入手可能。
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/tky2jgd/about.html
探せば計算式もあるとおもうが、まだ探していない。
基本的には日本測地系(経度、緯度、高さ)を一旦、三次元直交座標系(X,Y,Z)に
変換した後に三次元直交座標系(X,Y,Z)を世界測地系(経度、緯度、高さ)に変換を行う。

地図の投影と座標系について

コンピューターで地図を扱うGISでは基本的に平面の地図を扱う。
楕円体である地球を平面に展開することを投影といい、この投影にもいくつかの
方法が存在する。
以下ではその一部のみを紹介する。

平面直角座標

日本を19の領域に分割して各領域に投影の原点を設定し、ガウスクリューゲル図法にて
投影した座標を平面直角座標という。比較的狭い範囲で使用される。
アルプス社の大きな縮尺のラスター地図は平面直角座標で投影されている。

以下は19座標系の説明
http://www.gsi.go.jp/LAW/heimencho.html http://www.kernel-net.ne.jp/tech/image/heichoku3.png
平面直角座標について詳しい解説は以下を参考にする
http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/datum/tokyodatum.html#p9

UTM座標

地球を6度の経度帯(Zone)に分けて、そのZoneの中央経線と赤道との交点を投影の原点に
設定してガウスクリューゲル図法にて投影した座標をUTM座標という。
UTMはユニバーサル横メルカートール座標の略であるが、実際にはメルカトール図法では
なくガウス。クリューゲル図法にて投影を行っているから注意。
これはメルカトールは地球を球として仮定しているが、ガウスクリューゲルは地球を回転
楕円体として仮定しているため。
アルプス社の小さな縮尺のラスター地図はUTMで投影されている。


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Last-modified: 2023-02-19 (日) 15:16:06