→ネットワーク関連
- Dynamic Host Configuration Protocol の略
- アプリケーション層のプロトコルであり、下位プロトコルはUDP
- 使用ポート番号
- BOOTPと言うプロトコルを基にしている
DHCPで設定するもの†
DHCPのメッセージ†
- 1. DHCPDISCOVER
- DHCPクライアントがDHCPサーバをさがす。ブロードキャスト
- このときの送信元IPアドレスは0.0.0.0、送信先IPアドレスは255.255.255.255
- オプション82(接続先のLANポート、MACアドレスを含める)が付く場合あり
- 2. DHCPOFFER
- DHCPサーバがクライアントに対してIPアドレスを提示
- IPアドレスを提示する前にサーバはICMPエコー要求でそのIPアドレスが生きていないことを確認。またARPリクエストがエラーになることを確認する
- 3. DHCPREQUEST
- DHCPクライアントがサーバに対して提示されたIPアドレスを要求する。
- DHCPサーバが複数ありうることを想定してブロードキャストで送信される
- また、リース期間の半分が過ぎたときもDHCPREQUESTを再送してリースの更新を行う
- 4. DHCPACK
- DHCPサーバがクライアントに対してIPアドレスを配布する。
- 受け取ったクライアント側はそのIPアドレスが使われていないことをGratuitous ARPリクエストによって確認する。
- 5.DHCPDECLINE
- DHCPクライアントが配布されたIPアドレスが使われていないことを確認したときに使われていたらDHCPDECLINEパケットを送信する
- 6. DHCPRELEASE
- DHCPクライアントがシャットダウンするときにアドレスを開放するためこれを送信する。
DHCPメッセージに含まれる情報†
- オペレーションコード
- ハードウェア種別
- ハードウェアアドレス長
- トランザクションID
- ブロードキャストフラグ
- ciaddr (クライアントのIPアドレス)
- yiaddr (DHCPサーバのIPアドレス)
- giaddr gateway IP address (リレーエージェントのIPアドレス)
- この情報によってどのIPアドレスを割り当てるかの手がかりにする
- オプション
DHCPリレーエージェント†
- DHCPサーバとクライアントが違うサブネット上にあるとき、DHCPDISCOVERなどのパケットをユニキャストで中継する。
- このときDHCPサーバからの返答もユニキャストで直接エージェントに返ってくる。
- リレーエージェント機能を持つルータやレイヤ3スイッチをDHCPヘルパーと呼ぶ
その他†
- DHCPv6サーバの導入 2013.10.3
- IPアドレスの持ち逃げに対してはリース期間を短くすることで対応する
- 可用性のためにDHCPサーバの多重化を行う場合は各DHCPサーバの受け持つIPアドレスの範囲を分けて分散させる
- RARP (Reverse ARP)でもIPアドレスの配布を行うことが可能。これは組み込み機器などで電源オフ時にIPアドレスを保持できない機器にMACアドレスをキーにして固定的なIPアドレスを付与するときに使う
- DHCPv6はIPv6で使うDHCP
Last-modified: 2013-10-03 (木) 23:26:44