→IPv6まとめ
- 上位64ビットの内訳
- 3bit=FP:format prefix ... 001に固定
- 13bit=TLA:top-level aggregation ...当面 0000000000001 に固定
- 13bit=sTLA:sub TLA
- 6bit=RSV:reserved for future use
- 13bit=NLA:next-level aggregation
- 16bit=SLA:site-level aggregation
アドレス表記†
- 末尾に %n をつけてインターフェイスの番号を表す
IPv4互換アドレス†
- 上位96bitに0を設定する。
- 下位32bitにIPv4アドレス
- このとき下位32bitは10進表記可能+ピリオド区切り可能
インターフェイスIDをMACアドレスから生成するとき†
- 先頭から7bit目(0000-0010B)を設定
- OUIのU/Lビット
- 0の場合ユニバーサルアドレス、1の場合ローカルアドレス
- MACアドレスの24bit目と25bit目の間に FFFE (1111 1111 1111 1110B)を挿入
- たとえば以下のようなMACアドレスがあったら
aa-bb-cc-dd-ee-ff
- インターフェイスIDはこうなる(グローバルアドレスにした場合)
a8bb:ccff:fedd:eeff
URL表記†
http://localhost/
と
http://[::1]/
は等価
アドレスの種類†
名称 | アドレス例 | IPv4で言うと | 備考 |
ループバックアドレス | ::1/128 | ループバックアドレス(127.0.0.1) | 自分自身 |
グローバルユニキャストアドレス | 2001:/8 | グローバルIPアドレス | |
ユニークローカル(ユニキャスト)アドレス | fc00::/7 | プライベートIPアドレス | 組織内ローカル |
リンクローカルユニキャストアドレス | fe80::/10 | プライベートIPアドレス | LAN内ローカル |
リンクローカルマルチキャストアドレス | ff00::/8 | リンクローカルマルチキャストアドレス(224.0.0.1) | |
エニーキャストアドレス | グローバルと同じ | エニーキャスト RP(Randezvous Point) RIM-SM | 一つの同じアドレスを複数のインターフェイスに割り当てる |
- キャスト?の3種類
- ユニキャスト
- マルチキャスト
- エニーキャスト:複数のインターフェイスに同じアドレスを設定するとエニーキャストアドレスになる。アドレスの共有
- ユニキャストの3種類
- リンクローカルユニキャスト FE80::/10 または FF00::/8
- グローバルユニキャスト
- ユニークローカルユニキャスト FC00::/7
- ※サイトローカルユニキャスト FEC0::/10 というのがあったが、廃止の方向
リンクローカル・アドレス†
- ルーターを越えた通信では使われない特定用途向けのアドレス。
- 同じリンク上のコンピュータ同士が通信するためだけに使われる。
- IPv6機器が自動的に生成する。
- どんな状態でも,IPv6機器を起動すればインタフェースにリンクローカル・アドレスが割り当てられる。
- グローバル・アドレスが割り当てられている場合もリンクローカル・アドレスを必ず併用して使うことになっている
- 「プラグ&プレイ」動作のために必要。
- ルーター同士がアドレス情報を交換する場合にもリンクローカル・アドレスが使われる
グローバルユニキャストアドレスの設定方法†
- IPv4で言うグローバルアドレスに当たる
- プレフィックスの上位48bitはISPから割り当てる。残り16bitはネットワーク管理者が各LANに割り当てる
- 設定方法には以下の3つの方式がある
- ステートレス方式:プレフィックスをルータから取得する
- ステートフル方式:DHCPv6による配布
- 手動設定
ステートレス方式†
- ホストからルータ要請=RS(Router Solicitation)を送信する
- ルータからグローバルプレフィックスを取得するために送信
- リンクローカル・オールルータマルチキャストアドレス(リンク内のすべてのルータ)へ送信される
- ルータからルータ広告=RA(Router Advertisement)を送信
- プレフィックス
- デフォルトGW
- 有効期限
- ルータの生存期間(Router Lifetime) これが0になるとISATAPホストはRSメッセージを送信する
- リンクMTU(Maximum Transfer Unit) 最小1280byte
- ホップリミット
- グローバルアドレス生成
- インターフェイスへ割り当て