→IT業界の労働環境
→IT業界の人事関連
→スキルアップ関連
給与・待遇†
- 希薄な目的意識と、時間単価の“共犯関係”下がり続けるIT関連業務の賃金 2008.8.28
- 給与や賞与の合計額を労働時間数で割った時間給。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」を基に、2002年を100としてシステムエンジニアの時間給を算出すると、2007年は86.3にまで下がっている。プログラマーの時間給も同様で、2007年は86.7となる。デフレが進んでいるとはいえ、全産業では2002年の100に対して2007年は92.5だから、IT関連の落ち込みは目立つ。
- プロデューサーは552万円、デザイナーは358万円--ウェブ業界の平均年収 2008.5.28
- ウェブプロデューサーおよびプランナー職が552万円、
- ウェブディレクター職が468万円、
- ウェブデザイナー職が358万円という結果となった。
- この調査より、プロジェクトを統括するウェブプロデューサーおよびプランナー職は、年齢に比例した大幅な年収の増加が見込める職種であることがわかった。
- 一方、20代後半から30代前半の若手が多いウェブデザイナー職では、全体と比較して平均年収は低い結果となり、ウェブディレクター職、ウェブデザイナー職ともに年収の増加が緩やかである傾向があった。
社員教育†
→スキルアップ関連
- IT業界がいいのは、常に勉強せざるをえないこと 2008.7.31
- たいていの業界は、楽しかったり華やかだけれども収入は低いか、逆に収入は高いけど精神的には苦しいか、そのどちらかが多いような気がする。IT業界は仕事と勉強が一体化しているうえに、収入もわりと良いのだから、相対的にはやはりいい業界だろうと思う。
- IT業界にいると、そのダメなところばかり見えやすい。それはきっと、日本という国にいると、日本のダメなところばかり見えてくるのと似ている。 IT業界はたぶんまあまあマシな業界だし、日本もまあまあマシな国だろうと思う。もちろん、つねに改善はすべきであり、現状に甘んじる必要はないが、過度に批判したり、過小評価しすぎるのもよくない。IT業界も日本も、まあまあマシだという前提で、どうやればもっと良くなるのかを考えるべきなのだろう。
福利厚生一般†
- 仕事は7.5時間で終わらせる in NZ 2010.2.10
- 職場で「日本ではひとつ2時間の会議が日中びっちりはいっていて、残業時間にならないと仕事をこなす時間がなかった。だから夜遅くまで毎日残業するんだ。」という話をしたら、まったく信じてくれなかった。
- Kiwi1「2時間も何を話ししてるんだ?」
- 私「暇だから、メールチェックをしてたよ。一言もしゃべらないで寝てるやつも会議に結構でてたし。その場にいるのが重要というか。」
- Kiwi2「そんなにいくつも会議を何のためにやるんだ?」
- 私「上司へのトレーニングみたいなものかな。あるいは上司の思いつきの雑談を聞いてる。それ以外は決定権のない人間だけでブレストやってるみたいな感じ。それが最終的に総意を得るまでのプロセスとして必要みたいだ。」
- Kiwi4「そんなことのために毎日残業してたら、一体何のために生きてるんだ?」
- 私「残念ながらそれが分からなかった。分からなかったから脱出してきた。」
- Kiwi All 爆笑。
- 優秀な人材が日本に来ない理由 2009.10.19
- 「優秀な人材に来てもらうにはガラスの天井をどうにかするしかない」というのはその通りなのだが、ガラスの天井というのは何もナショナリズムや排外主義ではなく、
要するに終身雇用のことだ。
- 彼ら外国人に「日本で骨を埋めろ、滅私奉公しろ」というのは酷な話で、選択肢の広い優秀層には相手にされない。たとえば、中国人留学生なんて、日本人学生とは比較にならないほどアグレッシブな質問をぶつけてくる(しかも優秀な人材が多い)。
- 「初任給はいくらですか?」
- 「ええと、330万円くらいかな」
- 「そうですか…ではいつになったら一千万円に行くのですか?」
- 「たぶん、15年くらい真面目に働いて、運よく課長に昇格できたら行くと思うよ」
- もうこの時点でたいがいの優秀層は来ない。
- グーグルをはじめとする「理想の職場」5つの現実 2008.8.13
- Googleに勤めたとしてもやはり、蛍光灯の灯りの下、仕切られたスペースであくせく働くことになる
- キャリアパスが整備されていない
- 皆が金持ちというわけではない
- 地味な仕事も多い
- 子ども扱い
- 「Googleの雇用システムは、学校の成績が良く、理想主義者で、経験に乏しく、自らの人生をどう生きたいかについて判っておらず、家庭生活に費やす必要のある時間はゼロもしくはゼロに近く、Googleのようにクールな職場で働けるのであれば何でも大喜びでやるという新卒大学生の獲得を目的として高度に最適化されている」
- イノベーションは生まれない 2008.5.21
- Skilledエンジニアの多くは、安月給で働いてくれないし、日本語できないし、空気読めないし、残業しないし、すぐ辞めるし。そんな要求を受け入れられる我慢強いエンジニアは日本人以外ありえない。
- 外国から人材を受け入れたいなら、そもそもそれに見合うものを提供できないと、誰も来ないと思われる。忍耐強い日本人エンジニアすら引き止められない状況でどれくらい外国人エンジニアを呼べるだろうか。
- システム運用はIT業界の最下層扱いで良いのか?
- システム運用の世界は、私が知る限り、IT業界の最下層と呼んでも過言ではない領域です。
- しかし、この状況はあるべき姿ではありません。SIを行う上で、システム運用というのは最も重要なフェーズであり、ビジネス的にも最もお金につながる領域の仕事です。
- そのような重要な領域に携わる人々や組織に対する扱いが最底ランクであるということについて、私は憤りを感じざるを得ません。
- 本来なら、もっとも重要な役割を担うことについて、周囲はもっと敬意を払うべきです。よく業務担当者や開発担当者から暴言に近い発言や、半ば命令に近い依頼が運用組織に寄せられますが、彼らは使用人ではありません。そんなことを言う権利はない。
- カナダ人にもつらい日本の労働環境 2008.2.20
- 言葉とか、文化の問題はあるにせよ、彼にしてみれば日本人の働き方は苦痛でしかないし、理解できないであろう。
- 一方で移住してきた私にしてみれば、言葉と文化の問題はあるが、こちらの働き方は快適である。
- そう考えると日本でエンジニアとしてやっていけている人たちであればこちらの会社でも十分やっていけるということだ。逆は成り立たないが。
- なのにどうして、もっと日本のエンジニアが外に出て行こうとしないのだろうか。我慢強すぎなのか。
- スキル、環境でやりがいに差 2008.1.18
- 労働時間が短いほうがやりがいを感じていない
- 赤字/無理な納期はやりがいを落とす
- スキルアップがやりがいに大きく結びつく
- 空前の人手不足でもエンジニアが大事にされないのはなぜか 2007.11.27
- 日本で特に人材不足が深刻に考えられている理由を、金崎氏は「日本の情報システムが人に依存しているから」と推測する。日本の情報システムは、標準的な運用管理基準や運用管理ツールを全社で導入することなく、現場の担当者の創意と工夫(と犠牲)で成り立っているケースが多い。属人的な運用が中心となり、サービスレベルが安定しない問題もあるが、経営層にとっては多少の無理を聞いてくれたり、柔軟な運用が取れるというメリットがある。
- 人に依存している反面、多くの日本企業は人への教育投資を渋ってきた。金崎氏は「企業の運用管理者のレベルが下がってきたと感じる」と話す。原因はエンジニアの教育、トレーニング不足だ。教育、トレーニングのコストを負担すべき企業がこれまでの不況で、そのコストを削り続けてきた。ベンダやシステム・インテグレータに自社の情報システムを丸投げする体質も残っていて、社内のエンジニアが育っていない面もある。
- やはり投資は出し渋るようで、企業情報システムに対する今後2年間の平均予算増加率は、世界平均が7.1%なのに対して、日本は4.9%だ。
- 結果として日本企業が考えるのは社内エンジニアに頼らない「アウトソーシング」。サーバメンテナンスやバックアップ、ストレージ管理などでアウトソーシングを利用する比率は日本が世界を大きく上回るという。金崎氏は、売り上げに占めるIT予算の比率が日本企業は米国企業の半分とのデータを紹介したうえで、「日本企業の問題の根っこにはIT投資の少なさがある」と指摘した。
Last-modified: 2024-10-11 (金) 10:41:41