→日本のIT業界の問題点
→IT業界の人事関連
→IT業界の労働環境
- ゲーム業界の過酷な長時間労働 2011.7.11
- 長く働いたからといって、よい仕事ができるわけではない。すでに1909年の調査で、長時間勤務より週40時間労働のほうが実際に生産力が高いことが分かっている。
- 20年以上ゲーム開発に携わってきたイヴァン・ロビンソンは、国際ゲーム開発者協会のサイトに掲載した記事で、21時間以上眠らないでいると、血中アルコール濃度が運転不可になる(0.08)のと同じような状態になると指摘している。「もし会社に酔っぱらって現れて仕事が適切にできなかったらクビになるだろう。仕事の疲労で同じような状態になるのは皮肉なことだ」
- 最悪の“ブラック会社”からマグロ船に救われた 2009.12.17
- 何らかの理由で上司から睨まれた同僚は、通勤用に購入した数十万円の自転車が、翌日にはなぜか大破していた。上司から連日「いつ死ぬの」と追い込まれながら、到底こなしきれない量の仕事を山積みされ入院する者も続出していた。私自身も酷い状況にあり、連日、陰湿なイジメを目的とした上司たちの飲み会に連れていかれ、しかも支払いはいつも私だった。
- ITエンジニアだけが3Kって本当? 2009.3.26
- ITエンジニアからのキャリアチェンジによって、大幅に給与が減少する方や、時間外労働がむしろ増えてしまったというケースは珍しくありません。特に女性の場合、その傾向が強くあるように感じます。
- もし現在、時間外労働が非常に多く、それが給与にも反映されておらず、不満を感じている方がいれば、それがITエンジニアという職種に起因するのか、所属している会社の問題なのかをしっかりと見極める必要があります。
- 若者のIT離れを防ぐべく何をすべきか 2008.8.4
- 全産業平均でみて明らかにIT業界が恵まれているにも関わらず「3K」「7K」といった印象が流布される理由として、他業種と比べて待遇の低い層もネットリテラシーが相対的に高くネガティブなメッセージが流布しやすいこと、一部のデスマーチ・プロジェクトや悪質な企業での悪待遇が強調されがちなこと等があるのだろうか。
- いずれにしても泥を忌避する若者を責めるのは筋違いで、忌避されてしまっている仕事や企業、そこに矛盾を皺寄せしている業界や社会こそ変えるべきことは明らかだ。これは技術や意識の問題ではなく、産業構造や取引慣行の問題である可能性が高い。であれば必要なのは人材育成やイメージ改善のためのマーケティングではなく、待遇改善やキャリアパスを提示できる環境づくりなのだろう。安直な若者に対するイメージ改善は問題に蓋をすることにしかならない。まずはIT業界の中で不人気な領域を特定し、何故そこで適切な処遇が行われていないのか、背景にある構造問題を分析するところから手をつけるべきではないか。
IT業界がとやかく言われる理由って 2008
- IT業界だけが叩かれるのは、ウェブに情報を発信してる人の割合がIT業界の人ばかりだからじゃないのかな、と思った。正直私の経験から言えば外食産業とかの方がよほどブラックですよ。私はバイトで4年間某大手ハンバーガーチェーンと居酒屋にいたけど、社員はとにかく帰れない、大晦日も正月も関係なく仕事、汎用的なスキルが見につかないから他の業界で潰しが利かない、独立するのに元手が大きくかかる、残業代も出ない、ボッコボコ過労死で死んでいくというレミングス状態で
- まあこの業界で働く身としては、業界の悪評が広まって優秀な人材が他業種に流れていったほうがその分チャンスが生まれて美味しいので、ドシドシ悪評を流しまくって欲しい
- 「入社10年は泥のように働け」 IT業界はみんなそうなのか 2008.7.20
- 「プログラマーの人材募集に誰も応募してこない。人材派遣会社に聞いてみたら、やっぱりこの仕事のイメージが悪いようだ。他の会社もみんな欲しがっているのにもかかわらず、だれもプログラマーになろうとしない・・・」
- 「小さな会社になればなるほど仕事はきつい。IT企業は合理的だと思われているのかもしれないが、『IT土方』って言葉があるくらい、システム関係は単純作業が多い。前の会社ではうつ病になった人もいた」
- 【感想】小さければ小さいほどキツい、というのは必ずしも真実ではない。零細になると逆に楽になることもある。一番キツイのは大企業と零細の間の中小企業のレベルと思う(大企業の子会社で親からしか仕事を請けてない、という会社は避けた方がいい)。あと小さいと単純作業が多いというのもウソ。独立系の零細だと上から下まで全部やるので全然単純じゃないです。むしろ大企業でも仕事が技術と関係ない管理ばかりでつまんないこともあります。
- 10年泥が嫌ならITお勧めだよ 2008.7.18
- 新卒でどこかに入れてもらって、先輩から仕事を教えてもらうのに10年泥じゃ嫌だなんて虫がいいよ。どうしても10年泥が嫌ならポテンシャル採用じゃなくて、自分で起業するか、専門家として中途採用枠に応募すべきだ。僕は大学2年の時ベンチャーに中途採用で入ったし、新卒で中途枠を受けられない訳がない。おカタい会社は難しいだろうから、小さめのベンチャーとかになるだろうけど。
- そして次々と新しい出来事があって、学生のくせに新技術について専門家面できる業界って、ITくらいしかないよ。だから泥のように働きたくなかったらITを選ぶのは悪くない。
- チーム全員がうつ退職「人材使い捨て企業」で何が起きたか 2008.5.7
- 頻繁に社員の募集、採用を繰り返している
- べつに設立したばかりの企業ではないのに、社員の平均年齢が異様に低い
- 研修や教育が少なく、ほとんどOJT任せ
- 上記のような特徴が見られれば、「人材使い捨て」危険度はかなり高そうだ。
- IT業界の格差社会、年収200万のオペレータ業務 2008.4.7
- 中国では業務オフショアの引き受けを盛んに行っていますが、特に運用監視業務に従事する人々の単価が安価でして、なんと人月単価が40万円を切るところが当たり前に存在しています。
- 40万円という単価を国内で実現しようとすれば、オペレータの手元にのこる収入は、40万×50%×85%=17万円!しかありません。
- 現状の市場動向からすれば、ただちにこの単価を受け入れる国内業者はいないと思いますが、数年後はどうなっているかわかりません。
- もしも受け入れられてしまったら、月収17万円というアルバイトレベルの収入で生活を送らなければならない低所得層を生み出すことになってしまいます。
- 年収200万円を下回ると、生活は負のスパイラルに陥り、不健康で教育も不十分、家庭環境も悪化することが昨今の状況から明らかになってきており、このままでは明らかに日本社会は悪化の一途を辿ることでしょう。
- だから技術者は報われない 2008.2.22
- 「彼が言うわけですよ、日本で会社を経営するのは楽ですよと。業績が悪くなったら給料を減らせばよい。また悪くなったらさらに削る。こうしてどんどん給料を減らしていっても、社員はほとんど会社を辞めない。こんなに会社経営が楽な国はないって。中国で同じことをやったら、社員はあっという間に霧散して一人もいなくなる。米国だって同じ。だから、経営者は第一に社員の処遇を考えなければならない。処遇の改悪はぜったいにできないから、本業で業績を上げることを真剣に考え、取り組まざるを得ないわけです」
- 半導体の権威である東北大学の大見忠弘教授に言わせれば、「それは経営者が頭を使わないから」ということになる。かつて大見教授は、このように嘆いておられた(日経ビズテックno.1参照)。
- 「かつて絶大な人気を誇っていた電子系の学科は、今や理工系学部の中でも最低ランクですよ。その卒業生も、せっかく何年も電子工学を勉強しながらエレクトロニクス・メーカーには行きたくないという。誰がこんなことにしたのか。もちろん、歴代経営者の責任です。トップになるほど頭を使わなくなるようですな。本当のことを言う実力のある部下を左遷し、上司の顔色をうかがう調整型の部下ばかりを周りに置くからでしょう。そんな経営者は全員、皇居前で正座して腹を切れと言いたい」
- IT業界の3K問題NTT社長はどう考える 2007.5.9
- 要件定義が正しく行われないのが原因と浜口氏は見る。1度は要件を決めても顧客企業の都合で開発中に変更されてしまい、大幅な手戻りが起きてしまう
- 強固な要件定義を行うためNTTデータはシステム開発の契約を2段階に分けることを始めている。1段階目では顧客とシステムデザイン契約を結び、コンサルティングにより、システム開発のグランドデザインや要件を決定する。要件定義を「見える化」し、顧客とNTTデータ側で意見の相違がないようにしておく。 2段階目で実際の開発請負契約を行う。NTTデータが開発した透明度が高い見積り手法を使うことで、顧客の理解度を上げる。SLAも導入し、システム開発を定量的に評価する。このように契約を2段階に分ける考えはフェージング契約と呼ばれる。
- IT業界は7K? 2007.11.12
- 人はいますが、必要なスキルを持つ人材がいないということです。
- この人不足を加速させているのが、企業の業者軽視だと思います。
- 不景気ということを理由に、SEやPGなどに対する月額単価を抑えすぎたことです。
- 社員にそういうスキルがある人間がいれば、業者に頼む必要はないわけですが、いないから頼む。
- にもかかわらず、費用はできるだけ社員に近い額で・・・
- ありえないことです。
- スキルに対しての費用、人件費などなどをあわせていくと、スキルが高ければ高いほど月の単価は増えるものです。
- ですが、多くの企業が、高いスキルで安い人、という矛盾した条件で人材を探すので、当然ですが受けたくないわけです。
Last-modified: 2025-02-06 (木) 23:28:03